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ぬけた世界


すかっとぬける世界
まじめにととのった世界でなしに すかっとぬける世界
ふざけた世界ともいえる

笑い ほほえみ 風船にえがかれた絵は ひきのばされて
りんかくが はっきりしなくなる

宇宙のほほえみ 一者のほほえみは りんかくがはっきりしないで
時間と空間のなかで ふざけ おどり すかすかと ぬけている

記号 記号 記号 宇宙の一切は 必要であるようだが
自分にとって そんなに確かなものではない

記号的存在である 自分も記号的存在である
りきんだり ぶつかっていったりするものではない
まじめに 或いは 感覚的にしかと つかめるものではない
つかもうとする 自分があると かたいぶつかりと まじめさと
知的かっとうの中で 感情ととりことなってしまう

ふざけの世界 半導体的世界 ぼやけた世界 ひきのばされた世界
広い 広い 広い 広い 空間の中に
生きてある世界 ういてある世界 詩と神話が 根底にある世界
透明と礼拝の中に とけてしまう世界

歌い おどっていると それが分かってくる
すかっとぬけた世界とは 透明なる世界のことである
透明と礼拝の恍惚の中に 没入せよ